Dec 23, 2009
私たちの会社のIDカードは非常に便利
私の勤める会社は、地方公共団体の出資する、いわゆる第三セクターと呼ばれる団体です。地方公務員とほぼ同等の給与が保証されているだけでなく、官公庁などの建物に入っているので、その身分証明書のあるIDカードは同じものが支給されています。このIDカードは非常に優れている庁舎の生協売店や社員食堂などでもキャッシュレスで利用することができます。インターネットオークションのサイトで会員登録をすると、月会費の支払いをクレジットカード決済で要求される。その際身分証明書の意味も一緒にクレジットカードの登録を要求されますが、登録安全なんじゃないか不安も残る。毎回チェックも面倒な気もするが、カード犯罪に関与しより登録をしていない方が安心な気がする
【著者に聞きたい】
「私の母は5歳のときに亡くなって、まったく記憶になかった。でも8年ほど前、古い写真を頼りに母の実家を訪ねたんです。残っていた家を見て、ここで大きくなったのか、女の子がいたのか、って初めて存在を感じて…」
自らのそんな体験と、オートバイで走り回る小説を書く構想が一緒になって生まれたのが、新作の書き下ろし『ラスト ラン』だ。74歳の主人公は、真っ赤なオートバイに乗って母の生家を訪ねる。すると古びた写真にそっくりの12歳の少女が現れる。彼女は母の名を名乗り、自分は幽霊だと告げる。2人乗りのツーリングの行方は…。
「なぜバイクかっていうと、どこまでも行けそうな気がするから。それこそ向こうの世界まで」。テンポ良く進む物語は、バイクの疾走感と重なる。真に迫った道中の描写は経験者ゆえと思ったら、全然違った。「後ろに一度乗ったぐらい。私ってうそつきなの、うふふ」だって。
バイクじゃないけど、旅は大好き。20代でブラジルに2年滞在し、欧州各地をめぐった。いまも、毎年のように海外に出かけている。有名な観光地などではなく、名もない小さな村や古い町を歩き、そこで暮らす人々の息吹を感じるような時間がいとおしい。「たまたま隣に座った人に話しかけちゃう。自分がどんどん動いているのがいいんでしょうね。扉が開いていく感じがする」
予期せぬ出会いが旅の本質。旅をモチーフにしたこの小説でも、それは同じだった。話をつむぎながら、自分で驚いたりもしたという。「主人公が幽霊に『じゃ帰るね』というんですが、『帰っちゃやだ』となるわけですね。そこまで書いたら、突然『じゃ、いっしょに行こう』って言葉が出てきた。えっ、そうなるの!?って(笑)」
言葉の意味よりも、言葉の醸す風景を大切にする。みずみずしい感性と豊かな行間は衰えを知らない。「私もそろそろラスト ランですけど、スローペースでも書き続けたい」というのは謙遜だろう。(角川書店・1575円)(篠原知存)
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映画「戦場のピアニスト」(2002年)でアカデミー賞を受賞し、舞台「ドレッサー」でも知られる英脚本家、ロナルド・ハーウッド(76)。映画同様に戦時下の芸術家の生き方を描いた新作「コラボレーション」(鵜山仁演出)を、加藤健一事務所が19日から日本初演する。独作曲家、リヒャルト・シュトラウス(1864〜1949年)と、ナチスに追われ自殺したオーストリアのユダヤ系作家、シュテファン・ツヴァイク(1881〜1942年)の共同作業で生まれた歌劇をめぐる、ドキュメンタリー劇だ。
2人が生んだ唯一の歌劇「無口な女」。しかし、ユダヤ人ツヴァイク(福井貴一)が台本を書いたため、すんなりとは世に出ない。創作上の真剣勝負の末、ナチスの圧力もあってシュトラウス(加藤健一)が第三帝国音楽局総裁の職を引き受けたことで1935年、やっと初演にこぎ着ける。
「歌劇は2人のコラボであるとともに、シュトラウスとナチのコラボでもあった」と加藤。しかし初演ポスターからツヴァイクの名は削られ、シュトラウスは激怒して若き友人の名を自ら書き込む。
「抵抗か迎合か。ほとんどの芸術家は(権力に)迎合しますが、それは自分や家族の命を守るためで、悪いとはいえません」
最大の見どころとなるのが劇中2幕、ナチスの猛威に危険を感じ、2人のコラボを解消しようとするツヴァイクと、シュトラウスのぶつかり合いだ。「無口な女」の成功に、次作台本を依頼するシュトラウス。身を隠そうとするツヴァイク。互いの才能を認め合う2人の激しい応酬が、悲しい時代を伝える。
「結局、ツヴァイクはブラジルまで逃げ自殺する。彼らがどれほど苦しんだか、できるだけ近づき、お客さまが楽しめるところまで持っていきたい」
映画「戦場のピアニスト」と同様、重いテーマながら「勉強した」ではなく、「見てよかった」と思われる舞台にしたいという。27日まで、東京・新宿の紀伊國屋ホール。問い合わせは加藤健一事務所(電)03・3557・0789。(飯塚友子)
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